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懐かしい校歌(1990年4月 62歳)


校歌とは、一般的な童謡や流行歌と違って、その学校の生徒や卒業生が、愛着を持って歌うもので、特に同窓会で歌う時は、特別な近親感を感じます。 愛ちゃんは、父の職業の都合で、小学校は4校も転校しました。 その中で、1番長かったのが済州島の南小学校で、3年生から5年生まで通いました。

それぞれの小学校に校歌はあったけれど、今でも1番よく記憶しているのが、 済州島の南小学校の校歌 です。 朝礼の時には、運動場で高らかに漢拏山に向かって歌いました。 全校生と言っても200人ばかりの小さな学校ですが、その歌声は漢拏山にこだまして大きく響きました。

 晴れた日の運動場からは、漢拏山(1950m)が、紫色に高く聳えているのがよく見えました。 漢拏山は、済州島の真ん中にあるシンボルです。 その周りの裾野が済州島で、韓国では1番高い山です。

当時は朝鮮半島全部が日本の植民地でした。 その中でも済州島は朝鮮海峡に浮ぶ孤島です。 こんな辺鄙な所にある小さな学校なのに、校歌の作詞者は白鳥省吾で、当代一流の作詞者でした。

白鳥省吾はとくに校歌についてはオーソリティーで、小学校が全国で79校、中学校も73校も作詞しています。 そのような有名な作詞家が、よくぞ僻地の小さな学校の為に作詞してくださったものと、愕きです。 それも一般的な歌詞ではなく、済州島の地域の特殊性を見事に表現しています。 

済州公立尋常高等小学校校歌  作詞 白鳥省吾 、 

1、    巡る潮の香は清く 望む漢拏の峰高き

済州島の朝ぼらけ 都の栄済州に

輝き立てる学び舎は これぞ我らの小学校

2、    皇国の光りにあまねくて 南の海の幸に生き

師の教えおば尊びて 楽しくむつび学ぶ時

皆よき人と育ちつつ 希望の春に花咲かん

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