民族自然史博物館(1990年4月 62歳)

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西帰浦の町から漢拏山横断郷路を越え、再び済州市内に戻り、最初に行った所が 民族自然史博物館 でした。 この博物館は道立で、1984年に開館した物で、三姓穴の東側、約100mくらいの地点にありました。 敷地は1万500坪あまりの新山公園内にある博物館で、建物面積は1545坪もあり、済州島産の黒い火山石で屋根と壁、階段を装飾しているのは、その壮大な規模と共に圧巻でした。 この済州道・民族自然史博物館は、済州島固有の民族・風習・に関するものが多く展示され、島で古くから使われた衣服や日用品、農機具をはじめ、昔、海女達が使ったヘチマの浮き袋や、ワラで編んだ靴などもよく整理され陳列されていました。 済州島の歴史を知る上で貴重な各種の民族資料のほかに、済州島の動植物の分布や、島の生成過程と地質などを示す模型や剥製、自然環境資料も展示されています。 それらの模型を眺めると、確かに私が住んでいた頃の済州島を彷彿と思い出すものも多く有りました。 懐かしい品々や、模型で表現した農作業の様子や島民の暮らしなど、写真に収めたかったけれど、館内は総て撮影禁止になっているので残念でした。
建物の外側には、素朴な顔で微笑むトルハルバンの石像や、済州島独特の軒の低い藁葺き屋根の民家なども、当時とそっくりに建てられていました。 済州島を初めて訪れる人達は、まずこれ等を見て済州島の今昔を比べるのに、役立つ資料が多いと思いました。 しかし私にとっては70年前に暮らしていた頃と、あまり違っていませんでした。 それだけに、この70年の間の進歩が著しいと言う事です。 |