済州島の西海岸(1990年4月 62歳)

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済州島の生い立ちについては、火山島と言うだけで、知らないことばかりです。 済州島の西回りを走っていた観光バスが町中を過ぎて西海岸に到着した時、不思議な光景を目撃しました。 それは砂漠の中に小山のような噴火口が点在して、まるで写真で見た月世界とそっくりで異様な光景でした。 漢拏山の火山活動が続いていた時に麓の海岸近くにも小噴火によって出来上がった寄生火山が、不毛の地に、太古の姿をそのままとどめているかのようでした。 このような小さな噴火口の跡は、済州島内の至る所に360余も有るということです。 私の目にはすこぶる奇異に感じたけれど、そこは観光名所でもなく、ガイドさんの説明もありませんでした。 世界中に砂漠は多いけれど、砂丘で盛り上がっている所はよく見かけました。 しかし砂漠の中に火山の噴火口が有るのはここだけで珍しい現象でした。 太古から変わらぬ光景で、地元の人にとっては見慣れたごく有りふれた景色なのでしょう。 特に西海岸に多く、荒涼としていました。 この辺りの海岸は海水浴場のメッカのようでした。
今はシーズンオフなので、渚に戯れる人は見かけないけれど、白く広々とした美しい砂浜と、それに続くエメラルドの海が、目を楽しませてくれました。 海岸線は単調で、大洋の真っ只中の孤島に押し寄せる夏の土用波は、さぞかし豪快だろうと想像されます。 近年はウインドサーフィンも盛んになって来たようで、海岸に沿って広い駐車場も見えたけれど、今は訪れる車もなく、がらんとしているのが、いっそう侘しく感じました。 少し離れた牧草地帯には、子馬・羊・馬などが放牧されていました。 済州島特有の子馬です。 牧草地帯の向こうにも、ピラミットのような小火山が、次々と眺められました。 |