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菜の花畑(1990年4月 62歳)



春になると済州島は島全体の野原が菜の花で美しく黄色に彩られ、楽しい雰囲気に包まれます。 済州島の中でも1番平地の多いのが西南部です。

この西南部を中心に、春は3月の中旬から5月にかけて、菜の花が真っ盛りで、あたり1面が黄色に染まってしまい、済州島は最も美しい風情を醸し出します。

この時季には例年菜の花祭りが開催され、有名なタレントのショーや特産品売り場のコーナーも設けられて賑やかな模様です。 私たちが訪れた4月5日は、まさに菜の花の ベストシーズンでした。

道の両側は、見渡す限り菜の花の黄色一色で埋め尽くされ、圧倒されるばかりの景色でした。 それはこの地域だけでなく、この季節には島中が菜の花に覆われているようです。

 その中の1箇所の畑は、観光客用に開放されていて、畑の中に入っても良いと言われたので、皆は我先にバスから降りて思い思いに菜の花畑に入って行きました。

菜の花は皆の背丈ほどもあって、その甘いような香りと美しさと鮮やかな黄色に暫し見惚れてしまいました。 菜の花の女王にでもなった感じです。 済州島は菜の花の咲く時季が1番美しいと思いました。

菜の花畑を栽培している農家にとって、菜種は高級な菜種油が取れるし、絞り粕も肥料として利用されます。 観光用にも1役かって、一挙両得です。

菜の花が真っ盛りの頃には、韓国の国内だけでなく、この時季を狙って訪れる外国の人達も多いようです。 済州島の土地が菜の花に適しているのか、他の土地ではこれだけ見事な菜の花畑は見られないと思いました。

また養蜂家にとっては、絶好の蜂蜜の収獲が得られるので、これもまた国内外から多く集まってくるようです。 魅惑的な菜の花に囲まれての一時は、誰の顔にも喜びが溢れているようでした。

済州島では、もう1つ黄色く色付くものが有るそうで、 それはミカンです。 韓国でミカンが収獲で出来るのは、済州島だけなので、4月中旬の菜の花祭りに対して、10月に開催されるミカン祭りには、ミス・ミカンを選抜して韓国内を宣伝して廻るようです。

 菜の花は4月の初旬から咲き始め、5月の初旬まで咲き続け、観光客を魅了してしまいます。 菜の花畑は済州島独特の風物詩で、他に比類の無い美しさで、私たちを迎えてくれました。

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