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アバディーン(1978年11月  50歳)

 香港島の南西の海岸にある港町、アバディーンと言う名前は、イギリス本国の北部のスコットランドにある都市の名前に因んだもののようです。 アバディーンは、エディンバラ、グラスゴーに次ぐ第3番目の都市とか!

 世界の七つの海を制覇した冒険好きなイギリス人達は、世界の各地を占領して港に基地を設け、海賊のように振舞って植民地を増やして行ったようです。   

香港にあるアバディーンは、数多くの小島に囲まれた静かな入り江にあって、約20万人と言われる蛋民(タンミン)達、水上生活者達の基地になっています。

この港には、約5000隻と言われるサンパン(小舟)とジャンク(中国の帆船)が港の海を覆っていました。 その光景は香港独特の風景で、時代の移り変わりに関係無く続いているようです。

 外観は、香港のどの港町にも見られる貧しさだけだけれど、町中で遊ぶ子供の顔は明るく、女性達は貧困を克服する為に、昼間は狭いサンパンの中で香港フラワーの内職に忙しく精出しているのだとか・・・

 ここで作られている香港フラワーは造花の一種で、日本にも多く輸出され行事の時の飾り花や、商店の宣伝、服飾のアクセサリーとしても、広く利用されているようです。

 海上の舟小屋、サンパンに住む彼女達は逞しく、夜ともなれば着飾って、けばけばしい化粧をした夜の女に変身。 生活の為に身をやつし、健気に生きる彼女たちを運ぶ小船が、ほの暗い夜の海の明かりの中で哀愁を漂わせていました。

 また環境に恵まれた漁港でもあるアバディーンでは、新鮮で種類の多い魚料理が楽しめます。 湾内には水上レストラン、シーパレスのネオンが、満艦飾に彩を沿えていました。

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