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ライン下り(1996年5月 68歳)



平成8年5月3日、いよいよ今日から待望のドイツでの観光が始まります。 この度の旅の特色は、移動には飛行機を使わずに、最終地点のジュネーブまで、ずっと陸路を専用バスで走破することでした。

 ただし、ドイツ領地内はドイツの車で、スイスの領地内はスイスの車で、スイス人が運転しました。 宿も毎日変わるので、スーツケースは常に専用バスに積んで運びました。

 ライン川と聞いただけで、何となくロマンチックな感じがします。 それは色々と歌われ美化されているからでしょうか。 マインツのホテルを8時に専用バスで出発。 ライン川の川岸に沿って乗船場の有るリューデスハイムに向かいました。 これが、かの有名なライン川かと思うと、胸のときめきを感じます。

 ライン川は、アルプス山中に源を発し、ヨーロッパの中央を貫いて北海に注ぐ、全長1,320kmの大河です。

 川幅はマインツで520m、日本の川と違って勾配が緩やかなので、殆ど流れていると言う感じがしません。 どちらが上流なのかさえ、区別が付かないほどでした。 水量は豊かで川幅一杯に広がっています。 だから、中州などは見えません。

 ライン川は ドイツの中部高原地帯を、悠久な年月をかけて削り取って行ったので、両岸は殆どが切り立った崖か丘陵地になっています。 乗船場のあるリューデスハイムも、丘陵地に開けた町でした。

 乗船の時間まで、この町で有名な 『つぐみ横丁』 で時を過ごしました。 つぐみ横丁は、幅2mくらいの細長い露地で、後背地にあるぶどう畑まで、なだらかな勾配の坂道でした。

ここはライン川の流域で作られている ぶどう酒を売る店や酒場が軒を連ね、珍しいワイングラス等がウインドーに飾られていました。 ここには日本人の観光客が大勢押しかけてくるらしく、日本語での呼び込みもあり、土産物屋には日本語版の絵葉書やラインくだりのガイドブックさえ置かれてあったので買いました。

ライン下りの観光船は、定期便も兼ねているので、沿岸の町に行く一般の乗客も乗り合わせていたので、満員の状況でした。 だから乗客の殆どがドイツ人でした。

 ライン下りのコースは色々あって、上流から下流まで1泊2日のゆったりとした旅も有るけれど、一般的なコースは、マインツとゴブレンツ間の100Kmの区間、これでも5時間は必要です。

 ツアーが利用したのは、最短距離の35kmのコースでした。 これだと2時間弱で、終ります。 でもこの区間がライン下りのハイライトで、観光名所が集中しているとか・・・

 観光船は二階まであって、2階はデッキに出られるようになっています。 船室も窓が大きいので、展望に不自由はありません。 ライン川のほとりには町が集中しているので、交通は船便だけでなく、川の両岸にも線路が通じ、絶え間なく列車が走っているのが見かけられました。


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